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従業員を育てるにはスコアカードを付けなさい

2016.11.27 | 
  •  

従業員を育てるにはスコアカードを付けなさい

チャック:
ジャック・ウェルチはこう言っていました。
「お客さんの面倒をきちんと見なければいけない。
そうでない場合は、お客さんの面倒を見ている人の
面倒を見なければいけない」
いや、動詞は「面倒を見る」ではなく「仕える」だったかもしれません。
「お客さんにきちんと仕えなければいけない。
そうでない場合は、お客さんに仕えている人に仕えなければいけない」
つまり、誰にでも、いわゆる「アウトプット」があるのです。
何かを届ける届ける力がある、という意味です。

ドラッカーはこう言っています。
「従業員は自分の仕事を、誰よりもよく理解しているはずだ。」
であれば、次のような話になるわけです。
その人がやり遂げている重要なことを
私達が理解できるように教えてもらい
それを私達と彼、つまり本人が見ることのできるスコアカードにすることで
彼は毎日気分良く仕事を終えることができるようになるのです。

そして、コーチングは最低でも月に1度は必要です。
これは、公式なコーチングです。
月に1度のコーチング・セッションで、
その人の出した良い結果・達成したことに対して
フィードバックを与えます。

ロイス:
「スコアカード」と「計測」の違いはなんですか?

チャック:
違いはいくつかあります。
まず、良いスコアカードは同時的です。
つまりゲームが行なわれている間にも点数を
チェックすることができます。
「計測」は過去を振り返ることがほとんどです。

例えて言うと、私はドイツのある自動車メーカーが
特に気に入っているのですが・・・

ロイス:
そういえば車庫に1台ありましたね。

チャック:
そうです。それそれ。
例えばスポーツカーを運転している時
バックミラーをじっと見つめることはあまり賢い事ではありません。
勢いのある会社の場合でも同様です。
バックミラーをじっと見ることはあまり賢いことではない。
スコア・キーピングは同時的でダイナミックなものです。

良いスコアカードは、選択によって作られています。
どういうことかと言うと、次のようなことです。

「ロイス、これらがあなたの仕事です。
 この5つがあなたの最も重要な仕事です。
 もしあなたがこの仕事を引き受ける場合、
 このスコアカードが就職または転職する際の面接で使われるのです。」

これはアメリカのNFLでよくある話です。
大学生アメフト選手で卒業間近の人を見つけます。
彼らをスタジアムへ呼び、タイムを計る等テストします。
つまりこの人はこの仕事をこなせるだろうか、ということを
判断しようとしているのです。
それだけです。

このレベルでその仕事をこなせる人は
スポーツチームでもこの会社にも多くいます。
この仕事でどうしたら勝てるか、という会話は
特に新入社員に対して、仕事を始める時にするのが最も効果的です。

ロイス:
チャック、あなたの経歴から現在の生活まで
興味深いお話を聞かせていただきました。
では、これからの人生はどうでしょうか。
今後は何をしたいですか?
これからの目標についてお話してください。

チャック:
私は20代前半の人達の手助けをしたいと思っています。
この年代は人として非常に大きく成長する時期です。
彼らがこれからの人生で何を成し遂げたいかを見出すための
手助けをしたいと考えています。

ピッツバーグ大学のウォートン・ビジネススクールで教えている、
リチャード・シェルという素晴らしい教授がいます。
お会いしたことはないのですが…。
彼は『スプリングボード』という素晴らしい本を書きました。
彼の受け持つ1年生のクラスからから生まれた本で、
簡単に言えば、どうすれば人生で成功できるかということが
書いてあります。

私も大学生、または大学を卒業した若い人が
自分が今一体どこにいるのかということを
理解する手助けをしたいと考えています。

スティーブン・コヴィーはこう言いました。
「終わりを思い描くことから始める」
多くの人はそれがなかなかできません。
繰り返したい行動を強化する事も下手です。

どんなファイナンシャル・プランナー事務所でも
また様々な本からも「4%ルール」というものを
聞いたことがあるはずです。
ところが「4%ルール」を知っている20歳のアメリカ人は
たった0.5%しかいないのです。

ロイス:
それはアメリカ以外でも同じでしょうね。

チャック:
そう思います。
これを所得不平等という人もいますが
私はどちらかというと実績不平等だと思うのです。
とにかく、「4%ルール」とは老後の資金の4%で
1年間生活ができるという法則です。
例えば資金が100万ドルあるとしたら、年間4万ドルです。

ロイス:
年間4万ドルで生活できるという事ですね。

チャック:
100万ドルは大きな数字ですが、
4万ドルはあまり大きな数字ではありません。
それが1つ目のポイントです。

ロイス:
実際大変ですよね。

チャック:
2つ目のポイントは、老後資金アドバイザーのほとんどが、
老後は現役最後の年の年収の80%で生活することを
勧めているということです。
すなわち、もし年収が50万ドルだった場合、
運良く100万ドルの資金があるなら、
80%で生活するには全く問題はありません。
楽勝ですね!

しかし、統計や調査によると、
アメリカ国内の60〜64歳は
自己資本を数えない場合、
平均して1万8752ドルしか資産がないのです。
60〜64歳ですよ。
しかもその年代の人の個人退職年金は平均して14万ドルです。
14万ドルはまあまあの数字ですが
14万ドルの4%は非常に低い数字です。

ロイス:
それはとても厳しいですね。

チャック:
この事実はいつ知るべきでしょうか。
これを知るべきベストなタイミングは?
それは60歳になってからではなく、20歳の時です。
それが今私が教育したいと思っている人々です。

ロイス:
それがあなたの対象のグループなのですね。
どうしたらそれが彼らに届くかを考えているわけですね。

チャック:
それを大学を通して行うこともできるかもしれませんし・・・

ロイス:
スキーをしていない時はそのような活動を行っているんですね。

チャック:
退職後も何かをしなくてはね。
「退職してからも仕事は続けますか」とよく聞かれますが
私は続けるといってきました。
しかしそのためには4つの「F」が必要です。

まず「ファン」、つまり楽しいこと。
楽しいことでないといけません。

それから「フレンズ」。
友達と仕事をしたいです。

3つ目は「フル・フィー」。
つまり適切な料金でなければやりません。

そして最後は「フィット」。
私の孫が遊びに来たりするスケジュールに
フィットしなければいけません。

ロイス:
そうですね。

チャック:
他には教会での活動があります。
聖職者は皆、普通に職を持つ人がボランティアでやっています。
カーラと私はそこで週1回手伝ったりしています。
今は時間があるので楽しんでやっています。

ロイス:
チャック、あなたはとても穏やかで、
人生を楽しんでいるように見えます。
これまで、とても良い道のりだったのではないでしょうか。
時に険しく、モチベーションが上下したこともあると思います。
しかし、質問があります。
ここで終わりなのでしょうか。
この先も何かを目指していますか。
そしてそれは私たちの起源と関連があるものでしょうか。
この道のりはそれらと関連があるのでしょうか。

チャック:
関連があるのは間違いないでしょう。
非常に奥が深い質問ですね。
それに対して暗い答えをするつもりはありませんが、
マクドナルドの創立者、レイ・クロックはよくこう言っていました。
「緑である限り成長している。熟れてきたら腐ってきた証拠だ」
私たちがこの人生でしてきたことは
次の人生にも繋がっていると思います。

人それぞれユニークな才能を持っています。
私が読む価値があると思う本が2冊あります。
1冊はボブ・ビュフォードの「ハーフタイム」という本。
ビュフォードはこう言っています。
「大人になってからの人生の前半、つまり25歳から50歳は、
ほとんどの人が成功を追いかけて過ごしている。
スポーツカーを買いたい、とかね。
だがもし本当に運が良ければ、人生の後半は
神があなたに与えた仕事をして過ごすことができる」

ロイス:
チャック、あなたはラッキーな人ですか?

チャック:
そう思っていますよ。
私が与えられた才能は、優れた判断力だと思います。
我々の会社を買ってくれた元クライアントの男性も
こう言っていました。
「あなたは誰かを見つめることで
その人がビジネスにおいて熱心に取り組む人か
物事に集中できているか
正直な人かなどを見極めることができる」と。
私はそれに加えて、その人が以前よりできる人間になる能力を
引き出す力があるのだと思います。
なかなか良い才能だと思います。

ロイス:
素晴らしいですね。あなたはそれを続けてきましたね。
きっと誇りに思っていることでしょう。
チャック、最後にこのインタビューを見ている人に
何か伝えたいことはありますか。
大切なことや言い忘れたことはありませんか。

チャック:
人生で最も重要なことは、
あなたにとって大切な人との関係だと思います。
よく疎遠になった家族などが居たりしますよね。
友人で最初の妻を亡くした人がいますが
彼は今、夫を亡くした女性と結婚しています。
お互い子供が4人いますが、とても素晴らしいことです。
彼らは本当に幸せそうなのです。

彼女の前夫のことは知りませんでしたが、
彼の最初の妻は私も知っている人でした。
ある時、彼らは旅行の計画をしていて
ハウスボートを借りようという話になりました。
しかし片方の子供が、相手の子供が来るなら行きたくないというのです。

そこでハウスボートで過ごす時間を半分半分にすることになり
前半は片方の子供たち、後半はもう片方の子供たちが行く
ということになりました。

そうすると片方の子供が
「相手の子供が私たちより先にボートに乗るんなら私たちは行かない」
と言うのです。

35歳ならまだ分かるんですが、その倍の歳だし、
こんな機会はあんまりないのに…と思ってしまいます。

しかし人との関係が人生の幸せなのです。
ですから結婚し、その関係に常に取り組み、
できる限り良いものにしなければいけません。
それが人生でずっと続いていく関係なのですから。

ロイス:
結婚生活とはただ起こるものではなく
常に取り組んでいかなければいけないものですよね。

チャック:
多くの州では結婚する前に血液検査があるんですよ。
血液型が合わないから破局する夫婦はどれだけいるか知りませんが
多くないでしょう。
私だったら、目標のテストをやった方がいいと思います。
お互いがこの関係で期待すること、求めることを全て書きだしてから
そして、それをよく考えて、ブレンドして…
それから結婚したほうがいいと思います。
ちょっと大げさかもしれないですけどね。

ロイス:
チャック、今日はどうもありがとうございました。
非常に面白く、洞察力に富んだ、楽しいインタビューでした。

チャック:
ありがとうございました。
ロイスのためなら、いつでも喜んで。

>ロイス・クルーガー
ロイス・クルーガー

故・スティーブン・コヴィー博士と共に、世界最大級の企業研修及びコンサルティング会社であるフランクリン・コヴィー社の共同創設者。

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