トップ > ブログ >  > 経営者にコミュニケーション能力は必要か?

経営者にコミュニケーション能力は必要か?

2016.12.12 | 
  •  

ロイス:
私が自分の考えや原則を外国で紹介しようとすると、
「アメリカではそうかもしれませんが、私の国では違う」
というコメントをよく耳にします。
あなたにもそのような経験はありますか。

ジョン:
これらの原則はどんな状況にも応用できると思います。
自分の考えを認識して、中断する。
自分の表現の仕方が相手を身構えさせてしまう。
質問をしないために何も情報が入ってこない。
質問したとしても、それを聞かなければ状況は好転しない。

ロイス:
「でもこの国では違います」と言われたら?

ジョン:
「じゃあ、あなたの国では、どのようにするか教えてください」
と逆に質問しちゃいます。
相手の視点を理解するために質問をするでしょう。
私が教えるスキルや原則は、誰にでも共通するものだと思います。
文化によって変わるものではないと思います。

ロイス:
私もそう思います。
文化に関係なく、多くの人に影響をもたらすものだと思います。

ではいくつか成功談を聞かせてもらえますか。
個人や企業などで、あなたが教えたことで
大きな結果を出すことができたケースはありますか。

ジョン:
面白いことに、個人的な面での影響についてのコメントが
最も多いのです。
クラスでもよく言います。
「もちろん家庭内で応用するのもいいですが、
職場などの難しい場面でも使えるようにならなければいけませんよ」と。

例えば最近、16歳の息子を持つ女性が
私のクラスを受けていました。
息子が反抗したり、門限を守らなかったりして、
夫と2人で心配をしていたそうです。

私のクラスを受けた後に、学んだばかりの原則を使って
彼女は息子と冷静に話をしたそうです。
すると息子はとても驚いたそうです。
母親がこんなに冷静に話をするのを見たことがなかったのですから!

ちなみに、夫はさらに驚いたようです。

話が終わった後、息子は「一体何が起きたんだろう」という感じで
部屋を出たそうです。

「このクラスがいくらしたか知らないけど、
その値段の何倍もの価値があったね」と夫は言ったそうです。

ちなみに彼女は人材部門のヴァイス・プレジデントだったんですよ。

その他のほとんどのコメントは、
社内で、ある社員とうまくいっていない、
または社員の仕事ぶりが望ましくないため、
大事な会話をしなければいけないという状態にあった人からです。
フラストレーションが溜まっている状態にあった人たちやチームばかりです。

例えば、マネージャーはこう思う。
「問題の社員と1対1で話すのは気まずいから、チーム全体と話をしよう」
すると、チームメンバーは
「なぜ自分たちにまでこんな話をされなくてはいけないのか」
という気持ちになる。
おまけに、肝心の問題の社員は、
自分のことだとは気づいていなから何も変わらない・・・
という状況になってしまいます。

この状況で興味深いのは、
マネージャーも難しい話をしようとしませんが、
チーム自体も話をしようとしないことです。

誰も責任を持って、
その人に必要なフィードバックを与えようとしていないのです。
もし私だったら、仕事がうまくできていなければ、
周りの人に教えてもらいたいと思います。

フィードバックやコーチングを受けたことがない人は、
初めて受けるフィードバックにショックを受けたりもします。
このような会話をした時、相手は最初は驚いて怒ることもありますが、
その後は何をすべきかということに耳を傾けてくれたから良かった…
こんなコメントをもらうことも多いです。

ロイス:
あなたはとても興味深い経歴をお持ちですね。
急流の川下りガイド、大学の講師…など、
様々な経験を通して、コミュニケーションを
主要のビジネスとしてきました。
これからも様々なトピックを教えたり、
本を書きたいとのことですが、
それについて少し聞かせていただけますか。

ジョン:
今、2冊目の本を書いている途中です。
『リーダーがしなければならない8つの会話」
という本で、執筆をしながら考えました。

であれば、
『カップルがしなければならない8つの会話』や
『親が子供としなければならない8つの会話』等のタイトルで
本を書けるのでは、と。

ロイス:
『こころのチキンスープ』のシリーズみたいに。

ジョン:
ひょっとしたらね。

またある日、全てに共通する原則がいくつかあることに気づき、
それも書き留めるようになりました。
それをベースに『21のコミュニケーションの原則』というような本を
出版するのもいいかもしれませんね。
本のアイデアは色々とあります。

またトレーニングの面ですが、
ダイアログ・ワークスの会社を立ち上げて以来気がついたことは、
年々皆が忙しくなってきたということです。
トレーニングのために1~2日も割くことができないのです。

ロイス:
皆忙しいのですね。

ジョン:
そうです。
今は多くのことがインターネットで行われるようになりました。
そこで、私は会話をするための4つの簡単なステップを
考え出しました。

「イニシエート(開始)」
「ディスカヴァー(発見)」
「コネクト(繋がる)」
「ビルド(作り上げる)」

という4つのステップです。

「リアル・トーク」のクラスの開講後、
リーダーシップ・クラスを開講しました。
そのクラス内でこれらのステップを用いて、
リーダーがしなくてはならない会話をする方法を教えました。

そのクラスで聞かれました。
「このプロセスを使って、
パフォーマンスに関する会話もできますか」と。
そこで「パフォーマンス・ワークス」という新しい商品を作り出しました。
ここでも同じプロセスを使って
良いフィードバックを与えたり
モチベーションを上げたり、コーチングしたり、
パフォーマンスのレビューの仕方を教えます。

また最近は、EQについてのクラスも頼まれました。

最初に「リアル・トーク」のクラスを開発した時、
私たちの考え方が他の人とのコミュニケーションを大きく左右していることに
非常に興味をそそられました。
そこで色々なリサーチを行った結果、
「メンタル・ワークス」というクラスも開講しました。
つまり自分の考えから抜け出し、
効果的な解決策や判断を生むためのスキルを教えています。

これらがダイアログ・ワークスが提供しているクラスです。
全てはコミュニケーションに重点を置いたクラスです。
リーダーはもちろん、リーダーじゃなくても、
様々な会話をすることができないと、
なかなか良い結果を出すことができません。

ロイス:
ビジネスに置いてコミュニケーションとは、
煉瓦を繋ぐモルタルのような物だと思います。
全てを正しい場所に固定し、機能するためには欠かせません。

ジョン:
全くその通りです。

>ロイス・クルーガー
ロイス・クルーガー

故・スティーブン・コヴィー博士と共に、世界最大級の企業研修及びコンサルティング会社であるフランクリン・コヴィー社の共同創設者。

ロイス・クルーガーの記事一覧

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

【GROWTH U】の最新記事をお届けします