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「クリエイティヴ」を生み出す方法

2017.8.9 | 
  •  

「クリエイティヴ」を生み出す方法

先日、私の絵や彫刻を見ていた女性にこう言われた。

「こんなにイマジネーションに恵まれていて
 あなたは本当に幸運な方ね。」

女性はこう付け足した。

「どこからアイディアを見つけるの?」

私は考えた。
私はどこからアイディアを見つけているのだろう?
物事を「思いつく」とはどういうことだろう?
インスピレーションはどこから来るのだろう?

私は子供の頃からイマジネーションに恵まれていて
何かを「思いつかなきゃ」というプレッシャーに
迫られたことはない。
でも、どういう仕組みなのだろう?

多くの人(特に大人)は、
イマジネーションやクリエイティビティとは
芸術家や作家などの
いわゆる「クリエイティヴな人」に特別なものだ…
と考えているようだ。

だが私は、全ての人が
クリエイティヴになれる可能性を持っていると信じている。

イマジネーションの仕組みを考えている時に
図書館の「蔵書目録」の比喩を思いついた。

私達は、産まれた時は目録には何も記入されてない。
白紙のカードが沢山並んでいるだけだ。
1枚のカードが、頭の中にある
1つの思考やアイディアだ。

私達は六感を使ってカードを埋めていく。
私達が見たもの、触れたもの、聞いたもの、
嗅いだもの、味わったもの、
そして第六感で感じたものが
カードを埋めていく。

子供の頃はカードを勢い良く埋めていく。
世界は魅力的な場所であり、
探求し、学び、経験することに何の躊躇いもない。
集めたアイディアは迷うことなく試してみるし、
ユニークなロジックやおかしな繋がりを見出していく。

蔵書目録には世界中のイメージや物事、
経験を記入していく。

一次的な直接の経験は、強烈で即座に記録されるので一番良い。
しかしコミュニケーションテクノロジーの爆発により
直接には経験できないような場所や文化、
イメージやアイディアにもアクセスできるようにもなった。

このようにして情報を集めること、
このようにして蔵書目録を埋めていくことが
イマジネーションの第一条件だ。
蔵書目録が多くなればなるほど
イマジネーションに富んだ思考の可能性が広がる。

では、それを阻害するものはなんだろうか?

多くの人は「思考の罠」にハマってしまっている。
私達は成長するにつれ、思考のパターンができてくる。

上手くいく解決策をひとつ見つけたら、
それだけを何度も何度も繰り返し行うようになる。
パターンの中には、私達のためになるものもある。

習慣の多くは、1日を効率的に過ごすのに役立っている。
ただ、残念なことに、多くの人が日常の「ルーチン」に飲まれて
思考の罠にはまってしまっているのだ。

その罠から抜け出すことが出来ず、
独自の解決策を見出す能力がなくなってしまう。

「日々の生活」が「あなたの人生」を乗っ取ると
使われていない筋肉のようにイマジネーションは弱体化する。
しばらくその状態が続くと、ただこう繰り返すだけになる。

「私にはイマジネーションがないんです…」

そんな時、私はこう答える。

「違う!あなたにはイマジネーションがある!
 あなたには、夢を見、発明し、創造し、
 物事を生み出す力がある!」

筋肉をトレーニングするように
イマジネーションをトレーニングしていなかっただけだ。
トレーニングすればするほど、
簡単にクリエイティヴになれるのだ。

同じバケツの中でしかアイディアの魚釣りをしていないことに気づいたら、
もっと大きなバケツを覗いてみよう。

もしくは、新しい魚を今のバケツに入れてみよう!
本を読んだり、旅をしたり、
観察したり、散歩したり、
ハイキングしたり、新しい人と会話をしたり
メモをとったり、聞いたり、勉強したり…

蔵書目録に記入できそうな機会は、全部活用しよう。

同じ内容を書き入れても意味がない。
今まであまり聞いたことがなかったこと、
自分のコンフォートゾーンの少し外にあるものに
手を伸ばそう。

少しだけリスクをとって、新しいことやアイディアを試してみよう。
このようにして新しく出来た目録、
新しい思考や音やイメージは
あなたのクリエイティビティのトリガーになる。

これらのアイディアや音やリズム、
パターンやイメージはインスピレーションとなり、
クリエイティブな仕事の出発地点となる。

18世紀の画家であるサー・ジョシュア・レイノルズはこう言った。

「人の一生において
 材料を集めることが天才を生み出す。
 発明とは、厳密に言えば
 それ以前に集められ、
 記憶に留められていたイメージの
 組み合わせの延長線にある。
 無からは何も生まれない。
 材料がなければ、組み合わせも生まれないのだ。」

あなたの周りの物事に注意を払おう。
経験を記録しよう。

日誌をつけたり、スクラップブックを作ろう。
私は旅に出る時、スケッチ付きの日誌を付ける。
その日誌から作品が生まれることはなくても、
その時の思考や印象をキャプチャする役に立つのだ。

1つのアイディアが他のアイディアを生み出すことも多い。
これがイマジネーションの面白いところだ。

組み合わせの多くはうまくいかない。
しかし、1つのアイディアがまた別のアイディアにつながり
最終的に大きな何かに繋がるかもしれない。

アインシュタインはこう言った。

「人は年をとると
 意思の力だけでゴリ押しするのが
 不可能だと分かってくる。
 しかし、辛抱強い人であれば
 リンゴを食べている時に急に
 “ほら、ここだよ!” と解決策が
 目の前に現れる瞬間があるかもしれない。」

アートを楽しんだり何かを書いたり
ストーリーを語ったりゲームをしたり
またはクリエイティヴに妄想して

アイディアやイマジネーションと「遊んでみる」ことで
物事を「思いつく」能力が高まる。

ためらわずに実験しよう。
コンフォートゾーンから抜け出し、
「もしこうしたら…」という未知の世界に
一歩足を踏み出してみよう。

誰もが想像する力を持っている。
誰もが思考の制限を跳ね除ける力を持っている。

さあ、思考の罠から抜け出し
何かを生み出してみよう。

私達自身が、創造主のイメージから生まれたのだから。

ジェームス・C・クリステンセン
アーティスト、イラストレーター

ケン・シェルトン
ケン・シェルトン

リーダーシップに関する出版を主な事業と30年以上して行う、エグゼクティブ・エクセレンス社の創業者 兼 編集長。
また、「エグゼクティブ・エクセレンス」「パーソナル・エクセレンス」の発行者でもある。

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